子どもの成長や一瞬の表情をとらえた写真は、かけがえのない宝物です。思い出が詰まった写真を何年たっても見返したいと、DVDへ保存する方も少なくありません。
DVDは家電量販店などでも気軽に購入できるため、バックアップのツールとして身近なアイテムですが、注意点もあります。大切な思い出を長く残すために確認しておきましょう。
今回は、写真データを保存できるDVDの種類や、画像をDVDに保存する方法、注意点について解説します。
– 目次 –
1.DVDへの写真データ保存は安さ・手軽さ重視の方におすすめ
写真データの保存先としてDVDを選ぶ最大のメリットは、その安さです。DVDやDVD対応機器は、ブルーレイディスク(BD)に比べて安価なので手軽に準備できます。
DVDはコストが安いメリットはあるものの、1枚当たりの容量は少なく、画質もやや劣ります。「ビデオテープ→DVD→BD」の順で映像や音声が進化してきたため、BDはいわばDVDの上位互換であり、写真や動画データを最もきれいに再生できます。画質を重視するのであれば、BDに写真を保存した方がいいかもしれません。
しかし、BDプレーヤー/レコーダーを持っていない人は対応機器を用意することから始めなければいけないため、気軽に写真保存を進めたい人にはDVDが最適といえるでしょう。
2.写真データを保存できるDVDは3種類ある
写真データを保存できるDVDの種類は「DVD±R」「DVD±RW」「DVD±R DL」の3つです。DVDにはビデオ用とデータ用があり、写真を保存する場合はデータ用DVDを使用します。
書き込み回数 | 容量 | |
---|---|---|
DVD±R | 1回 ※上書き不可 | 4.7GB(片面) 8.5GB(両面) |
DVD±RW | 約1,000回 | 4.7GB |
DVD±R DL | 1回 ※上書き不可 | 8.5GB |
DVD±R
DVD+RとDVD-Rは書き込み回数1回のみで、記録したデータの変更や削除はできません。DVD-Rは最も普及しているDVDの種類で、低価格なので手に入れやすいでしょう。DVD+Rも再生対応機器が多いですが、DVD-Rとの互換性はなく、比較的普及が進まなかったといわれています。
DVD±RW
DVD+RWとDVD-RWはデータの上書きができるタイプで、1,000回程繰り返し書き込み可能ですが、そのぶん値段が高めの傾向にあります。DVD-RWをDVDプレーヤーで再生するにはファイナライズを行うことが必要です。一方、DVD+RWはファイナライズ不要で上書きができます。
DVD±R DL
DVD+R DL、DVD-R DLは記録層を2つ持つDVDで、一般的なDVDの約2倍の容量があります。記録層の数以外は、DVD-R DLはDVD-Rと、DVD+R DLはDVD+Rと構造はほぼ同じです。
3.写真データをDVDに保存する方法
撮影した写真をDVDに移す方法は2つあります。以下の手順を参考に、保存後のデータが扱いやすいと感じる方法で保存しましょう。
スライドショーを保存して家庭用DVDプレーヤーで楽しむ
1つめはスライドショービデオにした写真をDVDに書き込む方法です。動画形式にしてから保存するので、パソコンはもちろん家庭用DVDプレーヤーでも再生できます。
以下では簡単な手順を紹介します。
①「ビデオ用」のDVDを用意する
動画を保存できる「ビデオ用」や「for VIDEO」、「録画用」と書かれたDVDディスクを用意します。
②思い出の写真でスライドショーを作成する
保存したい写真を整理し、パソコンに移動させましょう。1つのフォルダにまとめ、数字を振るなどしてスライドショーで表示させたい順番に並べておきます。その後使っているパソコンに標準搭載されている動画編集ソフトやスライドショー作成サイトを利用し、ビデオ動画を作ります。
③スライドショーをDVDに保存する
作成したスライドショーをDVDに焼いて保存します。スライドショー作成と同様に標準搭載のディスク書き込み機能やフリーソフトを活用すると便利です。
写真データを保存してパソコンで楽しむ
写真のファイル形式を変更せずに、写真データのままDVDに保存することも可能です。パソコン以外で見ることはできませんが、以下のような流れで手軽に保存できるでしょう。
①「データ用」のDVDを用意する
写真データを保存するための「データ用」「for DATA」などの表記があるDVDを準備します。
②写真データをDVDに保存する
スマホ内の写真データをパソコンに移し、カテゴリー別にフォルダ分けします。撮影日時、イベント、撮影デバイス、撮影場所などに沿って分けるとあとから見返しやすいでしょう。標準搭載のディスク書き込み機能を使い、DVDにデータを書き込んで保存します。
4.一生の思い出を残すなら、ブルーレイディスクにバックアップ
長期的に思い出を残したいなら、画質・音質が優れたBDへのバックアップがおすすめです。スライドショー、写真データのどちらで楽しむ場合でもDVDよりきれいな状態で楽しめます。
また、DVDは有機系材料で作られており寿命が短いのに対して、ブルーレイディスクは経年劣化に強い無機系記録材料で作られており、記録膜の保護コートが強力なので、データの長期保存が可能です。容量も大きく、まさにバックアップに向いている媒体といえるでしょう。
BD-RがCD-RやDVD-Rより長期保存可能な理由 https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bdd/evidence/
ポータブルの外付け型ブルーレイドライブであれば15,000円程度から購入でき、ワイヤレスでスマホから写真データを転送できる機器もあります。大切な家族写真を長い間安全に守りたいなら、BDへの保存をおすすめします。
5.まとめ
DVDは写真データの保存や再生を手軽に行うことができ、比較的安価にバックアップを作成できる方法です。スライドショー形式で保存する場合はビデオ用DVD、写真データのままならデータ用DVDを用意します。
ただしBDの方が画質・音質の面で優れていて、保存期間も長期に及びます。大切な写真データを長期間保管したい場合は、BDへの保存がよいでしょう。ワイヤレスドックを活用すればスマホからも写真データを転送できます。
大切な写真・動画を長期保存用ディスクに記録し、お届け
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